最近、インターネット通販などで良く見かける「セロトニンを増やすサプリメント」ですが、本当にセロトニンは増えるの?効果があるの?と疑問の方も多いと思います。
実際、この記事にたどり着いた方の多くは、「セロトニン サプリ」「ストレス対策」「セロトニンを増やす方法」「睡眠 サプリ」などで検索された方ではないでしょうか?
ストレス対策をしたい、うつ病、パニック障害などメンタルヘルス対策をしたいと思い、検索された方が多いのではないでしょうか?
また、既にそれらの病気に罹患されていて、治療中だけれども、薬を減量したいと考えて、サプリメントを探されている方もおられるのかも知れませんね。
この記事では、セロトニンを増やすサプリとして販売されている商品を評価し、紹介しています。
セロトニンを増やすことのメリットは、セロトニンとは?効果は?で詳しく書いておりますので、一度ご覧いただければ幸いです。
コンテンツ
セロトニンを増やすサプリメントの評価基準
に記載した通りですが、おさらいをしていきましょう。
以下、合計100点満点とマイナス評価をします。隣にある30点などは100点満点に対しての割合です。
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠があるか 40点
食事から摂取できるものは、サプリメントから摂取する必要はありません。
最近、よく見かける「セロトニンを増やすサプリメント」ですが、配合されている成分のほとんどは食事から摂取できるものです。
食事から摂取できる成分が配合されているサプリメントに関しては、過剰摂取にならないよう気をつけないといけませんので、サプリメントを使用する前にまずは食生活を見直してみましょう。
そして、食事から十分に摂取できる場合は、サプリメントで摂取する必要はないです。
また、セロトニンを増やすサプリメントの中には、科学的根拠の無いものもあります。
科学的根拠に基づいて製造された「セロトニンを増やすサプリメント」かどうか?しっかり詳細を読んで、判断してから、購入するようにしましょう。
更なるストレス対策をしているか 20点
セロトニンを増やすだけでも抱えている症状を緩和でき、ストレス社会で頑張れると思いますが、セロトニンサプリを探している方のほとんどは睡眠とメンタルのお悩みを持った方が多いので、セロトニンを増やす以外の抗ストレス効果のある成分が配合されていると文句ないですね!
安全性 20点
セロトニンを増やす成分の中には、危険な成分も存在します。
安全性は非常に重要で、安心して摂取できる成分からセロトニンを増やしてください。
コスパ 10点
サプリメントは基本的に継続摂取が必要です。
特にセロトニンを増やすサプリメントに関しては、セロトニンに作用するSSRIという病院で処方されるお薬と似ていて、即効性はほぼありませんので、継続摂取は必須です。
しかし、どうしても継続するにあたり、価格がネックになってきます。
サプリメントは継続してこそ効果が出てきますので、長期摂取ができる価格と、それに見合った配合量など、コスパもサプリメント選びには重要な要素です。
販売実績 10点
販売実績や販売期間が長いサプリメントですと、それだけ消費者に好評だった証拠です。
爆発的ヒットで販売個数だけをアピールしているサプリメントもありますが、販売期間も重要な要素ですので、販売個数と販売期間、両方で評価します。
成分と配合量を記載 減点対象
サプリメントで良く見かけるサポート成分ですが、その他サポート成分の配合量が記載されていない商品は信用できません。
成分に1mgでも配合されていたら、〇〇成分配合と謳えますので、そこに注意が必要です。
これらを踏まえて、心療内科医がおすすめする「セロトニンを増やすサプリメント」のランキングを発表します!
心療内科医がおすすめするセロトニンサプリは?
1位・リラクミンSe
【機能性表示食品】
1ヶ月分 3,400円(税込)
1日あたり ラフマ抽出物50mg ギャバ50mg クワンソウ100mg、ビタミンB 5種類(各3mg配合)
【原材料名】還元麦芽糖水飴(国内製造)、クワンソウ、ラフマ葉抽出物、ギャバ/結晶セルロース、ステアリン酸カルシウム、安定剤(HPC)、微粒二酸化ケイ素、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、セラック、グリセリン脂肪酸エステル
評価基準
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠 40点
更なるストレス対策をしているか 20点
安全性 20点
コスパ 5点
販売実績 5点
成分と配合量を記載 減点なし
合計 90点
【心療内科医・豊田早苗の評価】
セロトニンを増やす効果があり、病院で処方される薬とも併用できるラフマ抽出エキスを配合したサプリメントです。
ラフマには、抗うつ剤に匹敵する気分改善効果や不安緩和作用があるので、薬の減薬を考えている人や薬を止めたいと思っている人にもピッタリです。
ただし、薬を減らしたり、止める時は、自己判断で行わず、必ず、主治医の先生と相談しなながら行いましょう。
また、リラックス作用の強いギャバ50mgの同時摂取で、ストレス緩和効果がアップします!
ラフマにより増えたセロトニンは、夜にはメラトニンに変わるため、睡眠も改善でき、リラクミンSeだけ摂取していれば、憂うつ気分や不安感、不眠など心の不調で起こる症状を全て解決してくれるので、まさにおすすめのサプリメントです。
※余談ですが、安定剤(HPC)とは、サプリメントを固める際に使用するものです。精神安定剤とは違うので安心してください。
価格も1日換算すると、100円ほどで、長期に使用しても財布に優しいです。
この成分配合で、この価格なら、販売実績20万個は口コミだけで広がったというのも、納得できますね。
睡眠、メンタル系サプリメントが専門というだけあって、かなり良いものを作られたな!という感じです。
2位・ディースリープ
【機能性表示食品】
1ヶ月換算・約4,600円(税込) (7日分1,080円のみ販売)
【原材料名】澱粉分解物(国内製造)、ラフマエキス、乳糖、食用油脂/結晶セルロース、甘味料(カンゾウ)、セラック、グリセリン脂肪酸エステル
評価基準
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠 40点
更なるストレス対策をしているか 0点
安全性 20点
コスパ 5点
販売実績 5点
成分と配合量を記載 減点なし
合計 70点
【心療内科医・豊田早苗の評価】
セロトニンを増加させる作用のある成分のうち、ラフマ抽出エキスだけが配合されている非常にシンプルなサプリメントです。
ホームページ見ても、必要最低限のことしか書かれておらず、もう少し説明が欲しいと思うほど、控えめなサプリ販売会社さんの商品です。
有効成分がラフマだけで、効果的には物足りなさを感じますが、あれこれ配合されていないサプリが欲しかった人や食品から摂取できる成分が配合されていると過剰摂取が心配という方には、最適なサプリメントだと思います。
ただ、価格は高いです。
3位・セントジョーンズワート (DHC)
【原材料名】セントジョーンズワートエキス末(スペイン製造)、月見草油/ゼラチン、グリセリン、ミツロウ、レシチン(大豆由来)、カラメル色素
評価基準
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠 35点
更なるストレス対策をしているか 0点
安全性 10点
コスパ 10点
販売実績 10点
成分と配合量を記載 マイナス5点
合計60点
【心療内科医・豊田早苗の評価】
ラフマ抽出エキスと同じく、抗うつ剤と同程度の効果があるとされているセントジョーンズワート配合のサプリメントです。
セントジョンズワートの配合量が多いので、軽い症状の方では、飲む量を調整する必要があるかも知れません。
また、セントジョンズワートは、薬と併用することで薬の効果を弱めてしまう薬剤相互作用を持っているため、精神科心療内科領域の薬だけでなく、内科系の薬であっても、何かしら薬を飲んでいる人には、必ず、主治医の先生と相談の上、使用する方が良いです。
ちなみに、私は、患者さんからセントジョンズワートの使用を相談されたときは、NGにしています。
有効成分にだけ目が行っていると見落としがちですが、大豆由来、ゼラチンが配合されているので食物アレルギーのある方は注意!です。
4位・北の大地の夢しずく
【機能性表示食品】
1ヶ月分 4,104円(税込)
1日あたり ラフマ抽出物50mg、その他サポート成分の配合量は記載ないので不明
【原材料名】還元麦芽糖水飴(国内製造)、澱粉、ラフマ葉抽出物、ネムノキ樹皮抽出物(デキストリン、ネムノキ樹皮)、乳タンパク加水分解物(乳成分を含む)、クワンソウエキス粉末(クワンソウエキス、デキストリン)、ギャバ/セルロース、ショ糖脂肪酸エステル、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB1
評価基準
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠 40点
更なるストレス対策をしているか 0点
安全性 15点
コスパ 5点
販売実績 5点
成分と配合量を記載 マイナス10点
合計 55点
【心療内科医・豊田早苗の評価】
セロトニンを増やす作用のある成分としてラフマ抽出エキスが配合されています。
ただ、それ以外のリラックス効果のあるGABAや睡眠改善効果のあるクワンソウに関しては、配合量の記載がないため、効果を評価しづらいサプリメントです。
もし、GABAやクワンソウの配合量が少しだけであれば、ディースリープと同じなので、どちらを選ぶかは好みですね。
注意点として、乳成分を含むようなので牛乳アレルギーがある人は注意です。
5位・ナイトチャージ
【機能性表示食品】
1ヶ月分 4,900円(税込)
1日あたり ラフマ抽出物50mg、ギャバ28mg、その他サポート成分が不明
マルチトール、ラフマ葉抽出物、GABA含有乳酸菌発酵エキス、L-オルニチン塩酸塩、L-シトルリン/セルロース、HPMC、ステアリン酸カルシウム、CMC、二酸化ケイ素、HPC、着色料(酸化チタン)、ショ糖脂肪酸エステル、L-テアニン、L-トリプトファン、L-アルギニン、調味料(タウリン)
評価基準
食事から摂取が困難な「セロトニンサプリ」と科学的根拠 40点
更なるストレス対策をしているか 10点
安全性 5点
コスパ 5点
販売実績 5点
成分と配合量を記載 マイナス10点
合計 55点
【心療内科医・豊田早苗の評価】
セロトニンを増やす作用のあるラフマ抽出エキスとリラックス効果の高いGABAが配合されており、リラクミンSeと同じ成分配合のサプリメントです。
ただ、リラクミンSeはGABAが50mg配合されていますが、ナイトチャージは28mgしか配合されていません。
ラフマとGABAは、同量配合することで、相乗効果が起こり、効果がアップするので、なぜこの配合比率なのか?気になるところです。
他にも、セロトニンを作る材料となるトリプトファンが配合されていますが、トリフトファンは食事から十分量摂取できることを考えると、配合されているからといって、より効果的とも言えないかな?
というのが率直な感想です。
番外編
トリプトファン配合サプリメント
絶対におすすめしません!
【原材料名】トリプトファン配合、その他
【心療内科医・豊田早苗のワンポイント評価】
トリプトファンは、セロトニンを作る材料になるアミノ酸ですが、乳製品、肉類、魚介類、果物、穀物などあらゆる食品に含まれているため、食事から十分量摂取できます。
ですので、逆に、トリプトファン配合サプリメントを使用すると過剰摂取となる危険性があり、おすすめできません。
また、過去には、トリプトファン事件といわれるトリプトファンサプリに含まれていた不純物が原因の死亡例があります。
トリプトファンの摂取を考えている方は、サプリメントではなく、毎日の食生活をまずは見直してみることをおすすめいたします。
【まとめ】
【心療内科医・豊田早苗のおすすめセロトニンサプリメントは?】
セロトニンを増やそうと思ったとき、セロトニンの材料となるトリプトファンの摂取を考える方が多いです。
ですが、トリプトファンは、多くの食品に含まれているアミノ酸で、十分量を食事から摂取できますので、サプリメントを購入してまでトリフトファンを摂取する必要はないです。
本当に、セロトニンを増やしたいのであれば、脳内セロトニンが増えることが確認されているセントジョンズワートかラフマ抽出エキス配合のサプリメントを考えるのが良いです。
セントジョンズワートもラフマ抽出エキスも、効果的には甲乙つけがたく、ほぼ同じです。
ただ、セントジョンズワートには、薬と併用することで薬の効果を弱めてしまう薬との相互作用がありますので、薬飲んでいる方は、使用できません。
一方、ラフマ抽出エキスは、薬との相互作用がないため、薬を飲んでいる人でも安心して使用できるので、ラフマ抽出エキスが配合されたサプリメントがオススメです。
今回、紹介したサプリメントの中に、ラフマ抽出エキスを配合したサプリメントが4点ありましたが、その中でも、GABAをラフマ抽出エキスと同量配合しているリラクミンSeは、かなり効果的な商品と思います。
理由は、ラフマ抽出エキスとGABAを同量摂取することで、相乗効果が起こり、効果がアップするするからです。
セロトニンを増やすサプリメントの購入を考えておられ方は、睡眠やメンタルの悩みを抱えておられる方かと思います。
中には、治療中の方もおられるのかも知れません。
であれば、今の治療を邪魔せず、なおかつ、少しでも効果が上のものを選ぶことがサプリメントを選ぶ際のポイントかと思います。
【評価結果】
1位・リラクミンSe【90点】
2位・ディースリープ【70点】
3位・セントジョーンズワート【60点】
4位・北の大地の夢しずく【55点】
5位・ナイトチャージ【55点】
番外・トリプトファン【不要】
心療内科医がおすすめするセロトニンサプリ