最近、ドラッグストアなどでよく見かけるようになったラフマ葉サプリメント。
サプリメントのパッケージや成分表示には、ラフマ抽出物、ラフマ葉エキス配合などと表記されています。
とは言っても、GABAやトリプトファンに比べると、まだまだ知名度が低く、知らない人も多いはず。
そこで、この記事では、ラフマ葉エキス配合サプリメントには、どんな効果があるのかについて説明していきます。
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ラフマ葉エキスの効果
ラフマ葉は、ラフマ茶として、日本ではヤンロンティーという名前で、ラフマの葉の部分を焙煎したお茶が販売されています。
ですが、近年、ラフマ葉に含まれる成分に、抗うつ剤や抗不安剤と同等といわれるほどの気分改善効果や不安緩和効果が見つかり、注目され、ラフマ葉エキスを配合したサプリメントが多数販売されるようになりました。
ラフマ葉は古くから、中国では、漢方と同じ治療薬として用いられていた天然のハーブです。
その効果は、多岐にわたり、「気持ちを落ち着かせる作用」「睡眠作用」「降圧作用」「利尿作用」などがあると漢方の医学書にも記載されています。
そして、ラフマ葉から抽出されたエキス配合したラフマ葉エキス配合サプリメントにも同じ効果があります。
具体的に、説明していきましょう。
高血圧、動脈硬化の予防
ラフマ葉エキスには、フラボノイド骨格を持つポリフェノールであるビタミンPが豊富に含まれています。
ビタミンPは、単独の物質ではなく、「ヘスペリジン」、「ルチン」、「ケルセチン」、「リグナン」等フラボノイド骨格を持つポリフェノールの総称です。
ヘスペリジンには、ビタミンCの働きを助け、毛細血管壁を強くし、出血を防ぐ作用、血液の流れを良くする作用、血圧を下げる作用、中性脂肪を下げる作用があります。
また、ケルセチンは、強い抗酸化作用を持ち、動脈硬化を予防する効果があります。
睡眠の質を上げる効果
ラフマ葉エキスには、ノンレム睡眠(深い睡眠)の時間を長くする作用があります。
また、ラフマ葉エキスは、脳内におけるセロトニン産生を促進する働きがあり、セロトニンがたくさん分泌されるようになります。
すると、セロトニンを元にして作られる睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌も増えます。メラトニンが持つ睡眠改善効果も加わり、より睡眠の質が向上し、夜ぐっすり眠ることができるようになります。
抗うつ効果
ラフマ葉エキスには、セロトニンを増やす作用があります。
セロトニンは、幸せホルモンと呼ばれており、イライラや憂鬱な気分を改善させる効果があります。
病院で処方される抗うつ薬と効果について検証した研究でも、ラフマ葉エキスの抗うつ効果は、抗うつ剤と同程度であったとされています。
抗不安効果
ラフマ葉エキスは、抑制系の神経伝達物質であるGABAが結合するGABA受容体を活性化する作用があり、不安な気持ちを静め、心をリラックスさせる作用があります。
このラフマ葉エキスの抗不安作用についても、病院で処方される抗不安薬(安定剤)と効果比較を行った研究があり、抗不安薬と同程度の抗不安効果があることが証明されています。
ただし、こうした効果が認めらるラフマ葉エキス配合サプリメントは、機能性関与成分であるラフマ由来ヒペロシド、ラフマ由来イソクエルシトリンが入っているもの限定です。
サプリメントパッケージに機能性表示食品との記載があるかチェックしてから購入するようにしましょう。
ギャバ(GABA)との併用で抗ストレス効果がアップする!
ラフマ葉とGABAを併用したら、どうなるのかを実験した研究があります。
その研究によると、GABA単独もしくはラフマ葉単独よりも、GABAとラフマ葉を同量併用した方がストレスを和らげる作用が強く、不眠症やうつ病に対する効果がアップしたそうです。
ラフマ葉エキス配合サプリメントに副作用は?
ラフマ葉を過剰に摂取すると、頭痛や吐き気、腹痛などの副作用が起こります。
しかも、過剰に摂取すると、効果が弱くなってしまう特徴があります。
ですので、ラフマ葉エキス配合サプリメントを使用する際は、用法容量を正しく守って使用することが大切です。
また、抗うつ効果のあるハーブというとセントジョーンズが有名ですが、ラフマ葉には、セントジョーンズのような薬と併用することで薬の作用を弱めてしまう薬剤相互作用はありません。
現在、薬を服用している方でも、使用することができます。